ぽにろぐ

パート主婦/中1ゲーム男子の母/ 夢は家族みんなが幸せでお金に困らない生活を送れること/おキャンプ研究部所属。メルカリ同好会。PTAには入らない派。

県立高校のエアコン諸費をPTAが負担している件について調べてみた。

こんにちは、ぽにこです。

 

現在、子の中学PTAは非加入で、入学と同時に全員加入する仕組みについて個人情報の取り扱いを中心に是正の働きかけをしている最中です。中でもPTA問題のネックになるのが、学校に関わるお金をPTAが費用負担しているケース、なぜかPTAが集金しているケースなどです。

 

小学校や中学校では、行事で使用するものをPTAが費用負担していたり、クラブ活動や部活動へ援助していたりするケースも多く見受けられるかと思います。

 

学校へ通う子どもが関わる学校行事や学校での活動に対して、任意加入の団体であるPTAが費用負担をする場合、きちんと整理しておかないと、トラブルになります。

PTAは任意加入の団体ですから、その団体に入る入らないも、個人の自由意思により決めることが出来ます。

ところが、学校行事や設備に必要な物品や資金の援助がPTAから行われていると、任意加入であるはずの団体への加入自体が必要な事であると誤認して、加入をする・しないという選択肢がなかったことのようにされてしまうことがあります。

無駄にPTAを噛ませているようなケースもありますので、そのようなケースはさっさと学校徴収金に切り替えるべきです。

 

こういうこと、実に多くて困ります。

はじまりは厚意だったんだと思いますが、それがあるから「入らないといけない」「支払いしなければいけない」ということになっています。

どんなに大切で重要なことでも、法に触れない範囲で、人権を尊重した上でなされるべきですが、日本は何かと「大切なこと(良いこと)なら、多少の犠牲はやむを得ない」という方向にいきがちです。

でも一方で、善かれと思ってしてきたことが、結果、教育にかける公費の増額に繋がらなかった要因にもなっている面は否めません。

 

今日は、PTAが費用負担しているもののうち、高校のエアコン諸費についての話です。

「なんで学校設備の費用をPTAが払ってるの?!」

と、私の住む自治体がどうなっているのか気になりましたので問い合わせたり、調査をした結果をまとめます。

 

 

学校のエアコン設置に大きく動いたのは2018年の猛暑がきっかけ

私の住む市では、令和元年(2019年)に市内小中学校へのエアコン設置が完了しました。

 

2018年、どんな年だったか覚えていますか?

www.jiji.com

 

日本各地で40度越えが頻発し、台風は18個発生し、降水量も平均を大きく上回り、西日本豪雨災害が発生した年です。

総務省消防庁より

熱中症の救急搬送件数も2018年は突出していて、92,710人でした。

総務省消防庁発表データ

 

痛ましい事故も起きました。

www.kyoiku-press.com

 

もう、エアコンは心身の健康を守るために必要な設備です。

 

県立学校のエアコン設置率について調べてみた

文部科学省は最新では令和2年に調査結果を公表しています。

公立学校施設の空調(冷房)設備の設置状況について(令和2年9月1日現在):文部科学省

令和2年度調査【文部科学省

 

文科省エアコン設置状況の推移

公立小中学校のエアコン設置は、だいぶ進んでいることがわかります。



令和2年度調査で高校については、

  • 普通教室・・87%
  • 特別教室・・46.8%
  • 体育館・・3.3%

となっています。

先の文科省の調査結果で令和2年度の全国の都道府県の設置状況もわかります。

公立小中学校の設置者別空調設備設置状況R2【文科省】

公立高校の設置者別空調設備設置状況R2【文科省】

 

 

さて我が県の現在の状況ですが、回答をくれたのは県の教育施設課です。

令和元年8月に、県内のすべての公立高校の普通教室についてはエアコン設置を完了していました。

現在は管理諸室(職員室、事務室、保健室、校長室)へ設置を進めていて、令和3年度時点で58%とのことです。

ところが、特別教室のうち、図書室とPC室については設置完了済みで、その他の特別教室(美術室や音楽室、理科室等)は、現在、県の整備対象外とのことでした。

 

管理諸室への設置が完了した後の整備予定については、現在検討中ということです⤵︎⤵︎⤵︎

義務教育の小中学校は公費で設置が進んでいますが、高校については設置が済んでいてもその費用負担は公費とは限りません

我が県も、現在対象外になっている「特別教室」について、PTA等がエアコン設置をすでにしているケースではその費用負担はPTAとなっています。

高校の場合、エアコン設置に係る費用負担はPTA等が行なっているケースがいまだ多くあります。

 

学校にエアコンを導入するにはどのくらい費用がかかるの?

標準的な規模の学校(全日制・普通科・18学級)の場合、普通教室20室を対象にPTA等が空調整備を実施した際のリース料金の契約金額(契約期間13年、工事費用、メンテナンス費用、撤去費用、電気代を含む)は、約8,450万円(年額約650万円)だそうです。

高校標準法で定められている、1クラスの生徒数は40人ということなので、単純に計算すると、生徒1人あたり、675円/月(年8,100円)ほどとなります。

普通教室1室あたり年間で32.5万円、月々で2.7万円の計算になります。

 

この部分が我が県においては、現在は公費負担に切り替えが完了している部分です。

現在、対象外となっている特別教室ですが、先ほどの令和2年度の文科省の調査によると、特別教室は普通教室のおよそ1.85倍保有室数ありますので、特別教室までとなると、こちらも単純な計算ですが、1校あたり約1億5600万円(年額1,200万円)の追加が必要、となります。

文科省の調査ではどこまでを特別教室としているかは不明でした。資料では小中学校に比べ、高校だけ特別教室の割合が突出していて、自分の高校時代を思い出しても1.85倍もあるか?とも思うんですが、一応資料通りにしています。

 

体育館については、設置費用からランニングコストまで入れて、ざっと6千万/1棟で、体育館のような大きな構造物の場合、断熱改修等を含めるとさらに費用は上がるとのこと。

川崎市文教委員会資料

 

県内100校あるとして、・・・ざっと200億(13年分)ですか。全国47都道府県で9,400億円。実に莫大な金額ですが、この前、使途不明の11兆円だか16兆円だかありませんでしたっけ?

コロナ予備費「11兆円」追えず 「国費解剖」まとめ読み: 日本経済新聞

 

なぜ高校はPTAがエアコン諸費を負担しているのか

それは「県が費用負担しなかったから」です。

学校の施設設備の設置に関する費用は、設置者、つまり県立学校であれば県が、市立学校であれば市が負担することになっています。(学校教育法5条)

 

さらに、学校保健安全法では、

(学校保健に関する学校の設置者の責務)
第四条 学校の設置者は、その設置する学校の児童生徒等及び職員の心身の健康の保持増進を図るため、当該学校の施設及び設備並びに管理運営体制の整備充実その他の必要な措置を講ずるよう努めるものとする。

とされ、児童生徒等および職員の心身の健康のために、必要な設備の設置に努めるとあります。

 

熱中症等の危険もある劣悪な環境の中での学習や健康を心配し、県に対して、公費による公立高校へエアコン設置を求める保護者の署名や、議員による要望等がされていたものの、「費用がない」ことを理由に、なかなか実現しませんでした。

そこで捻り出した方法が、「保護者負担による設置」でした。

 

設置・維持に係る費用を保護者が負担することを条件にして、冷房設備を関係団体が使用の許可を受けて設置する体裁を取っているのです。

そのPTA等により整備された普通教室空調についても、リース契約の更新時期を迎えたものから、県による整備への切り替えを順次行なっているようで、普通教室空調に係る費用(電気代、リース料金等)については、県が全額負担するということになっているようです。

 

ちなみに、PTA等により整備された特別教室空調にかかる費用(電気代、リース料金等)については、相変わらずPTA等の負担となり、令和3年度の保護者の費用負担額は月額平均643円とのことでした。

 

逆に、小規模だったり、経済的な理由だったりで、エアコンの設置維持費用を払えなかったPTAもあるわけで、学校により環境に格差が生じてしまっている点も問題で、県内の高校の普通教室は、公費で設置または支払いの切り替えが済んでその点は解消されているけど、公費で設置予定が決まっていない特別教室等には、まだその問題も残っています。

 

本来PTAから支出されるものはプラスα

本来、PTAから学校教育活動へ支出されるものは、「より良くするため」のプラスαのものです。

 

ところが、学校へ通わせるために必要なことについてまで、PTAが費用負担している実態があり、そのために本来任意加入である団体への加入が必須のようなものとなってしまっています。

エアコンは、贅沢品ではなく、必需品です。

エアコンが必要なものであっても、PTAが任意加入の団体であることには変わりはありません。

県をはじめ学校は、お願いや圧力で支払わせたり入会を迫るのではなく、最終的に公費で支払うことができるよう努めること、それまでの妥協案として団体支払いを個別払いに変えるなどの整理が必要です。

 

また、PTAにより、学校教育活動への支援も多岐にわたり、高校になると特に部活動への補助の色合いが強まります。

本人の意思で部活動に熱心に取り組むのはいいですし応援したい気持ちもわかりますが、その度合いは部や人により様々で、当然加入していない生徒もいる中で、必ずしも全ての活動に賛同しているわけではないけれど、費用負担面において選択ができないため、一緒くたにまとめて飲み込んで加入するということになってしまいます。

エアコン代をPTA会費から支出することで、入学者・在籍者の保護者が一律に入会しなければならないかのような仕組みでいながら、一律に集めた同じ会費から、部活動への補助を始め積立金や物品寄付なども支出していることには、賛同する内容を分けられない点からも、疑問を持ちます。

(なんつーか、県が負担すべきものが保護者の負担となっている一方で、大人の思惑の匂いのするものも含まれていて、嫌悪感のようなものもあったりする・・)

 

ちなみに今回取り寄せた、県内のとある県立高校(生徒数800人規模)のPTA会費は、年間1万円ほどで、教育活動を支援する費目がほとんどを占め、繰越し金を含む会費全体の8割に達します。

そのうち、部活動は4割を超え、周年事業への積立が3割でした。

  • 進路指導費・・12%
  • 課外、行事費・・14%
  • 部活動・・44%
  • 周年事業・・30%(←多くね?)

という感じです。

 

そのほかに、エアコン代がPTA特別会計などで別立てであり、年額8千円〜1万円ほどかかります。

また、教育委員会の話だと、PTAは大まかな用途のみ指定してお金を学校に預け、使い道については学校長に一任しているケースも多いのだとか。

 

もはや、本来のPTAがどうのこうのというより、集金のための窓口です。

 

おわりに

県は、自らが設置する学校の設備に係る経費を負担する必要がありながら、また、児童・生徒、および教職員の心身の健康のために必要な措置を図るよう努めなければならないところ、県費でエアコンの設置をしてきませんでした。

そこでPTA等が費用負担し、学校に設置許可を取って使用するという体裁を取って、エアコンの設置をしてきたことが分かりました。

そのため、子どもが学校へ通い、学校設備(エアコン)を使用するのならば、PTAへ加入しなければならない状態が発生しています。

 

  • 本来、学校設備に関する費用は、学校の設置者負担が原則
      ↓
  • 長らく学校へのエアコン設置が認められてこなかった
      ↓
  • PTA等が負担することで学校にエアコンを設置を進めてきた
      ↓
  • 順次、公費負担に切り替えてはいるが、全ての教室が対象ではない
      ↓
  • 未だ一部で公費負担となっていないものは従前のPTAが費用負担している
      ↓
  • だからPTA会費にエアコン代が含まれている

 

ということです。

 

県立高校のエアコン諸費をPTAが負担している問題は、

  • そもそも設置者(県)が負担すべき内容のものだという点
  • 学校に必要な設備をPTA会費で支出となると、相当数の会員がいないと成立しない
  • 必要経費を負担するにはPTAに入会することとなると、結社の自由を侵害する制度的不都合が生じてしまう点
  • 就学に必要なエアコン費用を払うためにPTAへ入ると、部活動等や寄付行為などへの支払いも生じる点
  • 支払いの難しいPTAの学校には必需品でも設備が導入できず、差が生じる

を考んがえると、大前提として公費で負担するよう働きかけていくことが必要です。

と同時に、すでに設置して会費から支払っている場合、当面の間、少なくとも費用負担を切り分けするなど整理する必要があるように思いますが、もう、何といったらいいのか、学校(教育)にお金をかけない意志すら感じて、保護者にまとめて負担させる構造に力が抜けます。



公立の施設でエアコンが公費じゃないのって、学校ぐらいじゃない?

PTAへ入らなくても必要経費の負担をすることは、学校が個別で対応することで可能かと思いますが、県としてキチンと整理すべきですし、そもそも学校設備に係る費用なので、公費で賄っていただきたいところです。

さらに、PTA等の会費を含め、学費とは別に徴収される金額やその内容が公開されていないのにも疑問を持ちます。

 

事前に問い合わせれば教えてくれることにはなっていますが、費用が発生するものについては、ある程度の開示が必要だと思います。

 

その点について、県の教育委員会に尋ねたところ、

「考えたこともなかった」

という回答でした・・・(マジっすか)。

どのように働きかけていくことが効果的か、はたまた、もう諦めるか、また考えていかないといけません。(めんどくせぇ〜!)

いっそ、エアコン支払い団体を別に作るとか・・(嫌)

 

お金がないっていうのは本当でもあるんでしょうが、お金がないないって投資せず、お金が稼げるような施策も教育もせず今があることを思うと、もう大転換しない限り先細りしか想像できず、もうどうでもいいんじゃないかって気持ちがよぎります・・

 

 

それにしても・・・

自分がどこに所属するかを決めるだけのための壁の多さにも、辟易します。

 

ではでは。

ぽにこ

 

今回の記事には、kukukekeさんのフリーイラストを利用しました。シュールでかわいいイラストがいっぱいです!

https://kuku-keke.com/

 

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