おやときどきこども/鳥羽和久
こんにちは、ぽに子です。
オリンピックまであと5日となりました。
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ツイッターで紹介されていた
webちくまの連載を読んで、
この人の本を読んでみたい!と
ポチった本です。
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本を読んでいる間、終始、
どきどきしていました。
登場するこどもたちの声や、
親の言動に、
親としての今の自分と息子、
息子の生きる未来と、
子ども時代のわたしが、
行ったり来たりして、
なにか、
赤裸々に自分の内面を
見せられているような
気分でした。
でも、ずっと
暖かい眼差しも感じていて、
ダメな自分を含めて受け止めながら
これからどうしようか、
と考えながら
読みました。
親になって、窮屈になった
私は子どもを持ってから、
社会が窮屈と感じるようになったクチです。
一気に他人の価値基準が
押し寄せてきたからです。
でも、自分で引き寄せていたとも
思います。
欲しくて授かった子ですが、
今思えば大した準備もなく
親になってしまって、
つどつど悩みながら
手探りでやってきました。
だから当然
他人の価値基準も
入りやすいし、
自分で引き寄せておきながら、
巻き込まれた感も満載で、
混乱と疲労でいっぱいでした。
子どもが未就学時代には
どっぷりと、
子育て界隈の荒波の中にいて、
就学と同時に、
それらを切ったのも、
なんか、そういうことだったんだろうと、
今は思います。
そういう世界から距離を置きたい、
と自ら願って、
その不利益も甘んじて受け入れる覚悟をもって、
子どもがらみの関わりを
遮断したんだけれど、
そんな難しく考えることもないかも、
とも思いました。
お母さんの世界や、
教育界隈は、
彼らの常識の押し付けも、
同調圧力もすごいから、
懸念事項として、
抜きには出来ない部分は確かにあるんだけど、
でも、
そんなことより、
今の私は幸せで、
それが何より大事。
それでいいかなって思えた。
私の中に入り込んでいた
他人の基準を追い出すことで、
隙間がたくさん出来て、
子どもに向き合えている部分は多い。
子どもを比べなくて済むし、
子どもの気持ちや成長そっちのけで
周りに合わせさせようとする必要も
ないし、無理に矯正することもない。
時々、よそはどうなのかな?
って思うことはあるけど、
少しの知り合いに、
ちょっと確認する程度にしている。
息子の思春期はこれから
本に登場する親子は、
中高生が中心です。
思春期の時期を、
塾を通して作者と
走っています。
うちの子は、これから思春期。
今はゲーム大好きキッズで、
寝ても覚めてもゲームのことで
頭がいっぱい。
今でも膝に乗っかってきちゃう
甘えん坊。
今は特に問題を感じていないけど、
ただでさえ、濃くなりがちなこの時期。
親がやりがちなことや
陥りやすいケースも
参考になった。
とは言っても、
きっと今思うより
ずっと難しいんだろうけどね。
私は外界wと遮断しているから、
もしかしたら親子間の必要以上の濃さを
招いてしまう可能性はあって、
気をつけなきゃいけないなー
と思っていました。
この本は、そういう時期の
たくさんの親子のケースとともに、
心構えというか、
気持ちの持ちようを
そっと、置いてくれている
気がしました。
*
親の心子知らずという言葉がありますが、心をしらないのはその逆も同じことで、親の心がわかるようになった途端に見えなくなるものがあるのでしょう。人は親になると、それ以前に自分の内に響いていた声の一部を失ってしまうのではないでしょうか。だから、親は、ときどき子どもに戻ってそのころの自分の声を聞き、その声をもとにもう一度大人として、親として、何度でも再生する必要があるのだと思います。
(おやときどきこどもより)
あー、だから、
”おやときどきこども”なんだなー。
終わりに
このタイミングで出会えてよかった。
いろいろ分からないままでも、
いいのかもしれないって思った。
こういう人が、
人生の一時期を伴走してくれる
のって、ステキだと思う。
福岡の人だから、
子どもを通わせられないのは
少し残念に思いつつ、
この人の考え方とか、
静かだけど熱い想いとか、
少しだけでも、自分の中に灯せると
いいなって思いました。
再読したい本。
夫にもすすめよう。
子どもも読んでいいかも。
私がやらかしてたら、
教えてもらおう。
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ではでは。
ぽに子