ぽにろぐ

パート主婦/中2ゲーム男子の母/ 夢は家族みんなが幸せでお金に困らない生活を送れること/おキャンプ研究部所属。PTAには入らない派。学校徴収金研究室。

反省させると犯罪者になります/岡本茂樹

こんにちは、ぽに子です。

 

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少し前に、野本響子さんが

こちらの記事で、

紹介していた本を読みました。

 

note.com

 

■ 反省させると犯罪者になります 

  

正確には、買ってみたものの、

積ん読になっていました。

 

読み始めたんですけど、

すぐ放置していました。

 

しばらく経って、

やっぱり読みたいと

引っ張り出してきたものです。

 

犯罪する人としない人の境目

わたしは昔からなぜか、

犯罪をする人としない人の

境目に興味があって、

いろんな手記やルポを読んできました。

 

 多くの本に、

「家庭内あるいは社会の抑圧」

というのは、出て来ました。

 

でも、多くの人が

それなりの

家庭内、社会の抑圧の中に

いると思います。

 

その中から、

犯罪に至るのは、

一体、なんなのだろう?

とずっと思っていました。

 

野本さんは、この本を

子育て中の人や先生に

おススメしています。

 

私も子育て中であるのと同時に、

先に書いた内容で、

興味のある本だったんです。

 

「反省させると犯罪者になります」を読み終えて

他のルポ同様、

やはり「抑圧」というものが

キーワードになっていました。

 

抑圧は、犯罪を産むばかりではなく、

実は自殺にも同じことが起こっている、と。

 

ただ、

作者は犯罪者の更生に

専門的に関わって来ているとはいえ、

作者の印象や感触という内容だったので、

 

そういう点では、

私の先の疑問そのものに

ずばり答えてくれるもの

ではなかったです。

 

人の心の中のことなので、

そんな簡単にはいきませんよね。

 

そう言えば、だいぶ前に、

タイトルも忘れてしまいましたか、

抑圧されてきた従業員は不正を行う、

という研究?について書いている本

を読んだことを思い出しました。

 

さらに続けて読んだのが、

たまたま先日記事に書いた、

「おやときどきこども」

だったのもあってか、

 

ponikox.hatenablog.com

 

人の心の中のことは

わからないけど、

 

抑圧というのは、

人を損ねてしまう、

非常に危険なシロモノ

である可能性が高い

とは言えそうかな、と思いました。

 

もちろん、それだけではなくて、

抑圧の内容や継続度合い、

抑圧される側の性格や環境、

人生のタイミングなんかが

いろいろ組み合わさって、

 

結果、

たまたまそこまで追い詰められてしまう

っていうことなのかもしれません。

 

そうならなかったのは、

たまたま、

幸運だったのかもしれないです。

 

親としての自分はどうなのか

自分はどうかと振り返ると、

なかなか厳しいものがあると

自分で自分のことを思います。

 

自分が親として子どもと接するにあたり、

 

言い分を聞きもせず決めつけたり、

一方的に我慢を強いる、

という分かりやすいことばかりでなく、

 

言い分を聞いているようでも、

どこか都合がいいように

誘導しているかもしれないし、

 

親の希望を

子どもに言わせているかもしれない。

 

○○するべき、というのもそう。

もしかしたら、

アドバイスそのものもそうかもしれない。

 

こう考えていくと、

いっさい身動きが取れなくなりそうな

気もしてきますが、

非常に難しいな、と思います。

 

だけど、

抑圧がその人の何かを損なう可能性が高い、

ということがわかっているならば、

 

少なくとも抑圧につながるような

支配をしないようにするとか、

押し付けになってないか

振り返るようにするとか、

 

出来る努力はあるのかも。

 

そんな簡単じゃ、

なさそうだけど。

というか、かなりハード。

 

でも、おそらくだけど。

良かれと思っての延長線上だったり、

世間体的にそうせざるを得なかったり

(と本人が思い込んでいたり)、

 

抑圧しようと意識して

やっているわけじゃないことが

大半だと思う。

 

だから、

抑圧って、危険ブツだって事が

多くの人の認識に入れば、

誰かを救えるかもしれない。

 

今、こう思っていても、

その時に、思いとどまれるか、

あるいは気づけるか、

自信は、ないです。

 

というか、たぶん、今もなにかやらかしてる。

 

自分の子ども時代、どうだったか

時代も時代だから、

抑圧されていたのだと思います。

 

たぶん、親も私も、

色々やらかしてきてるけど、

 

今、なぜここに一見、

普通に暮らしているのかは、

自分ごとながら、わからないです。

 

今となっては、

親は親で、

懸命だったんだろうと思ってます。

 

作者も指摘していましたが、

 

抑圧してしまうのは、

本人だけの問題では

ないんじゃないか、

とも思います。

 

繋がり続いて受け継いでしまうもの、

なのかなぁ。

 

これも一つの祝福と呪い。

 

裁判を傍聴して感じたこと

一昨年の夏休みに、

子どもと一緒に、

裁判の傍聴に通った時期があります。

 

子どもの社会勉強を兼ねてだったけど、

やっぱり、自分が一番興味があったから。

 

私たちが傍聴した裁判は、

でした。

 

私が傍聴した裁判の

詐欺(オレオレ詐欺出し子)や

大麻所持の被告は

いずれも若い人で、

証人としてや、傍聴席に、

親や職場の社長(親がわり)、

恋人が来ていました。

 

どの子も、見た感じはいたって普通です。

大人しそうな子だったり、

気の小さそうな子だったり、

身なりがちゃんとしてたり。

 

裁判では家庭環境等にも触れられますが、

本当のところはわかりません。

 

証人席に立った、

初老のお父さんの

小さく丸まった背中が

とても印象的でした。

 

職人だという、

そのお父さんは、

真面目にコツコツ暮らして

きたであろうなと感じました。

 

身内の証人は、

みな、一様に、

反省させると言っていました。

 

裁判で、

反省の意向やその支援は

多少、有利に働くのかもしれません。

 

たまたま傍聴にいっただけの

私にうかがい知れることなんて、

たかだかしれているんだけど、

 

子どもを、

犯罪者にしようと

一生懸命育てているひとなんて

いないと思うんです。

自殺させようと思って

育てているひともいないと思う。

 

この、どこかで

掛け違ってしまったボタンというか、

そういうつもりでなく

放ってしまった言葉とか、

その時の事情とか、

 

運良く、

傷の手当てが

出来なかったら、

 

どうしたらいいんだろうねぇ…

と思います。

 

終わりに

考えれば考えるほど、

答えがなくて

どうするのがいいのか、

よくわからないまま。

 

犯罪者には、

反省を求めても、

すぐに反省できることはないそうです。

 

反省にいたるまでには

それなりの

道のりが必要のようです。

 

自分に向き合うの、

マジしんどいもんね。

 

表面上、反省をさせると

なんの解決にもならないどころか、

反省のためのさらなる抑圧を呼び、

本当の反省から遠ざかるっていうのは、

心に留めておかないとな、

と思いました。

 

あの、傍聴した裁判の

被告人席にいた男の子たちは、

やはり強制的に

反省させられてるのかな…

 

ではでは。

ぽに子 

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