こんにちは、ぽに子です。
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先日、参加した、オンラインイベントの話です。
(参加するって言っても、聞いてるだけなんだけど)
鳥羽和久×村井理子
「いびつな親子とでこぼこな家族のはなし」
<鳥羽和久さん>
塾の先生/経営者/作家。1976年、福岡県生まれ。大学院在学中の2002年に福岡市内で学習塾(唐人町寺子屋)を開業。その後、19年間小中高生の学習指導に携わる。学習塾には単位制高校(航空高校唐人町)と書店(とらきつね)を併設。著書に『おやときどきこども』(ナナロク社)などがあり、2021年7月に『増補版 親子の手帖』(鳥影社)を刊行。現在もほぼ毎日150人を超える小中高生を直接指導しながら、連載「十代を生き延びる―安心な僕らのレジスタンス」(筑摩書房「ちくまweb」)などの執筆を継続中。
<村井理子さん>
翻訳家/エッセイスト。1970年、静岡県生まれ。琵琶湖のほとりで、夫、双子の息子、愛犬ハリーとともに暮らしながら、雑誌、ウェブ、新聞などに寄稿。主な連載に、『村井さんちの生活』(新潮社「Webでも考える人」)『犬(きみ)がいるから』(亜紀書房「あき地」)、『犬と本とごはんがあれば 湖畔の読書時間』(集英社「よみタイ」)。著書に『犬ニモマケズ』(亜紀書房)、『兄の終い』、『全員悪人』(CCCメディアハウス)など。訳書に『ゼロからトースターを作ってみた結果』(トーマス・トウェイツ著、新潮社)、『黄金州の殺人鬼』(ミシェル・マクナマラ著、亜紀書房)、『エデュケーション 大学は私の人生を変えた』(タラ・ウェストーバー著、早川書房)などがある。
※イベント主催のB&Bさんのページより転載しました。
このお二人の出版記念対談です。
私の勝手なお二人の印象
鳥羽さんはtwitterで写真を拝見していて、お顔は存じていました。
村井さんは初めてです。
鳥羽さんは、特別にすごい想像をしていたつもりはないけれど、思っていたより、淡々としているというか、クールで、ぐいぐいしていなくて、ちょっと、怖い。
本のイメージからもっと熱くてエネルギッシュな人かと思っていたんですが・・そういうのは表面に出ていなくて、むしろ眼差しが見透かしているかのように鋭い印象です。
でも、言葉の端々に想いがポロっと出ることもありました。
村井さんは、初めてなので想像もなにもないですが、鳥羽さんと対照的に明るくパワフルで(別に鳥羽さんが暗いとは言っていないつもり)、姉御系??お姉様というより、ねーさんが合ってるイメージ。
お二人のギャップもあって、楽しく拝聴いたしました。
わからないを味わいながら、ベストを尽くす
本当に盛りだくさんで、いろんな話が出たけれど、私が印象に残っているのはこの辺り。
- わからないを味わう
- 正解はないけど、ベストを尽くしてやる
- 子どもは親の価値観や考え方に、本人も気づかず染まっていく
- 親の価値観から抜け出すのに、勉強が一番役に立つ
- 今の子は安定を求める
- 親は子どもの今ではなく、過去や未来を見がち
- 今の学校や受験システム、矛盾した状態を親と一緒に味わっている
鳥羽先生は塾を経営されていて、リアルに受験生をずっと見てきてるし、
村井さんは双子のお母さんなんだけど、お子さんは、今まさに受験生。家族についてのエッセイも多数書いています。
肌に感じる現実と、理想と、優しさと願いといろんな葛藤を含め、思いや考えを語ってくれた感じです。
■ わからないを味わう
世の中、矛盾に満ちていて、未来なんてどうなるかわからないし、どれが正解かわからないんだけど、矛盾で曖昧な世界をひとまず受け入れて、その中で、より良い方にすすめるよう、最善を尽くす。
世の中の矛盾を、ありのままの現実として受け入れてこなかった自分に気づいてけっこう愕然としましたw
私だっていい歳なのに。
今まで矛盾にぶち当たった時、「○○だから違う」とか「○○だからダメ」とか、何かその場(その時の自分)を納得させるジャッジを、自分の都合の良いようにくだして背を向けてきた気がします。
少なくとも、直視して向き合えてはいなかった。
時には抗うことも大切とはいえ、抗うことに夢中になりすぎて、今を見失っちゃいけないよね、ってやっと思えました。
抗うことに夢中になりすぎていたっていうのは、要は自分を正当化したかった、ってことだったんだな、って今は思う。(ため息)
そうやって、不完全な世界と折り合いをつける方法を覚えつつ、最善を探す手伝いをすることが親にできること、ということかな・・。
妙に的確に私が大人になれていない面を指摘された気持ち・・。
自分がもっともできていないことの一つだよなーって思っていました。
ふーむ・・。
納得しなくとも、「そうなっている」現実は現実としてそれなりに受け止めよ、そして味わえってこと。
今まで散々目をそらしてきたのに、急に向き合うことはできないかもしれないけど、でもやっぱり「矛盾で曖昧な世界」というのは、子どもがこれからも生きる世界だと思うし、今からでも、見て、受け入れて、考えれば良いんだと思う。子どもと一緒に。
■ 子育てが手探りなのはそういう仕様
村井さんは、
たった一回のことで親子は決定的に崩れることがある
っていうことを恐れていたって言ってました。
村井さんは友人に「イラっとするくらいプラス思考」と言われるそうです。
それでも、心配のスイッチを切る必要もあったとか。
どんなベテランでも、
専門家でも、
結局のところ、日々考えながら、手探りでやっていくのが一番ベストで唯一の方法なのかな・・。
行き先不明の旅なんだけど、子育てっていうのは、そういう仕様なのかもしれない。
むずかしいねぇ・・。
なんかまぁ、とりあえず、
この先も難しいこと、答えがみつからなくて沈んでいくこととか、もしかして決定的な事件とか、あるかもしれないけど
鳥羽さんの言葉とか、村井さんの気づかいとか、思い出せたらいいな。
お二人の著作
【鳥羽和久】
■ おやときどきこども
■ 親子の手帖 増幅版
【村井理子】
■ 兄の終い
■ 全員悪人
おわりに
あの本に出会った時は「鳥羽先生のもとへ息子を送り出したい!先生のもとで息子を〜!!」
って思ったけど、今となっては遠くて良かった。
(鳥羽さんの塾は福岡)
ぜったい、私、怖くて会えない。
鳥羽さんが指摘するそのものを自覚することもなく、やってきてるし、まだ気づいてもないこともたくさんある、ど思う。
鳥羽先生、けっこう眼光鋭くって、見透かされてる感、満載。
まず、子どもの味方になるだろうしね。
子どもだって、いい加減なことしてたら、あの眼光に絡め取られちゃうよ。
視聴者なのに、汗出てきちゃう・・。
村井さんは今回のイベントで初めて知りましたが、人柄も気持ちよくて本も読みたくなりました。
病気とか介護とか、明るく伝えていそうです。
Twitterも面白い。
鳥羽さんの本は突きつけられて、グリグリえぐられるから、村井さんの本で癒されたい・・。(たぶん村井さんの優しさと面白さが溢れてると勝手に期待)
鳥羽さんも優しいんですけど。
それにしても、この記事書くのに書きたいこと多すぎて まとまらなくて、すんごい時間かかっちゃった汗もうゲロでそうだよ〜
ではでは。
ぽに子